次節ホーム船橋アリーナに迎えるのは、開幕当初から中地区首位を独占し、B1新記録となる16連勝を達成するなど、間違いなく今季の優勝候補に挙げられる強さを示すシーホース三河だ。天皇杯決勝で対峙した相手だが、レギュラーシーズンではこれが今季初対戦。未だに同一カードでの連敗がないことからも窺える修正力の高さ、そして今年2月から再び2桁の連勝記録を打ち出しているバスケットの質や完成度を考えると、この2試合がシーズン終盤最大の難関と言っても過言ではない。

日本代表のエースとしてワールドカップアジア地区予選でも実力を発揮している三河#6 比江島、長く主力選手に名を連ね攻守両面でチームを支えるベテラン三河#32 桜木、高いFG%とFT％を維持し得点ランキングトップ10にも食い込む日本人スコアラー三河#14 金丸。こうした主軸の功績に注目が集まりがちだが、チームの総合力、つまり選手全員が自身の持ち味や実力を発揮出来るポテンシャルを秘めている点こそが、三河の強さの理由であると言える。しかしチーム力ということであれば、千葉も決して負けてはいないだろう。#2 富樫・#11 西村という2人の司令塔を欠いた状態で挑んだ2月18日A東京戦での勝利のように、コートに立つ全員がチームとしてやるべきことを徹底すれば結果に繋がると証明しているからだ。

好調を維持し続けている今の三河相手に、どれだけ自分たちのバスケットを展開出来るか。平均得点やリバウンド数、FG%といったところに大きな差がない分、わずかなミスでも命取りになりかねない。特に現状最大の課題とも言えるFT%は、千葉がリーグワーストであるのに対し三河は上位と、決定的な違いになっている。両チームとも被ファウル数が多いだけに、落とした1投に泣く、といった展開は避けたいところだ。そのためにも、やはり1試合を通して集中力を欠かさないこと、貪欲に勝利を追う姿勢を貫くことが重要になる。東地区首位を獲得し、リーグ制覇を達成するためには、ここで負けを重ねる訳にはいかない。数多の優勝経験を持つ強豪・三河から勝ち星を挙げ、勢いに乗ってシーズンラストスパートへ！